泉屋のお客様の声： 「故人がより笑っているように見える」と喪主が申しており、とても嬉しそうでした。

「故人がより笑っているように見える」と喪主が申しており、とても嬉しそうでした。

2023年03月 30代 女性

喪主からの言伝で「必ずアンケートでお礼を述べて欲しい」と言われているエピソードがございます。
通夜の日、担当の水口さんと喪主の会話で「故人はまぐろのお寿司が好物」との話題が出たそうなのですが、翌日の葬儀終盤、お棺に花を納め切った後に、「スタッフからの気持で・・・」と八貫（九貫）もの寿司詰め合わせを持って来て下さったのです。
うちまぐろの握りは三貫も！あり丁寧にお箸とお茶まで添えていただきました。つやつやしてとても美味しそうでした。
幼少期から祖母は身体が弱く、食も細く、晩年はとろみ食、亡くなる6時間前まで居た病院に入院中は10日間ほど絶食状態だったようで、喪主は「空腹で苦しんで逝かせてしまった、大好きな自宅で美味しい物を食べさせてやりたかった」と大層気に病んでおったのです。
しかし、その後悔の感情を表に出すことはせず、実の娘なのに涙1つ流さずに気丈にふるまっていたのですが、お寿司を差し出された途端に堰を切ったように泣き出したのがとても印象に残っています。胸元に寿司折を供えた後は「故人がより笑っているように見える」と喪主が申しており、とても嬉しそうでした。
焼き場を後にして、マイクロバス車中で「今頃大好きなお花に囲まれて、お寿司をおいしいおいしいって食べてるやろねえ」と喪主と語り合った時間は、かけがえのないものでした。
皆様方の暖かいお心遣いに大変感謝しております。