【瓢箪山メモリアルホール】音楽が持つ不思議な力
2021年10月24日 担当者:【瓢箪山メモリアルホール】音楽が持つ不思議な力
こんにちは。
瓢箪山メモリアルホールの立花と申します。
大切なご家族様のお葬儀を心を込めてお手伝いさせて頂いております。
どのようなお葬儀をご希望でいらっしゃるのかをお聞かせ頂く打ち合わせで、故人様が好きだった曲を式場で流してほしいと、ご依頼を頂くことがあります。その曲のエピソードをお尋ねしますと、ご家族様は故人様との楽しい思い出を微笑みながら話してくださいます。
「お母さん、杉良太郎のファンで舞台を観に行ってたわ」「お母さん、カラオケ大会で歌ってた。お父さんとデュエットしてたよ。お父さんは照れてたけど」「主人はバンドでギターを弾いてた。(ビートルズの)ポールの熱烈なファンでした」。
私も故人との思い出の曲があります。毎年、徳島県の「阿波踊り」を父と一緒に踊っていました。幼少期の頃から父と私の夏休みの大イベント。大太鼓、小太鼓、鉦、三味線、笛で奏でる躍動感あふれる音に合わせて踊ります。父は病気で倒れるまで続けていましたが、6年前に亡くなりました。徳島に一緒に行こうと約束したけれど叶いませんでした。父の葬儀で、阿波踊りの曲を笛を吹いて聴かせてあげました。涙で上手く吹けなかったけれど、父はまだ聴こえていると信じて。
父の心を癒してあげたかった。今でも阿波踊りの曲を聴くと、思い出の中の父の姿がよみがえります。
式場でご要望の曲をお掛けした時「お母さん、聴こえてる?」「ポールの曲が流れてるよ」と、ご家族様が故人様に優しく話しかけるご様子に、私は涙が出そうになります。あの時の私と同じ。父に聴こえてる?と何度も話しかけていたのを思い出します。
故人様には聴こえてますよ。そして、皆様との楽しく過ごされた日々を思い出されてますよ。
音楽を通じて、思い出の中の故人様が鮮やかによみがえります。そして、故人様だけではなくご家族様の心も癒します。
音楽が持つ不思議な力を私は感じています。